いやはや、早いもので文学フリマ大阪からもう5日も経過してしまった。
ここ数日は何かと予定が立て込んでいて振り返る余裕もなかったけど、とにかく充実の日々を突っ走ってきた。
9/15(月・祝)
この日は、すずひらさんにお誘いいただいて、まとも書房の久保さん主催のイベント「文学即売会の売れ残りを捌く会」に参加した。その名の通り、前日の「文学フリマ大阪」で売れ残った本を販売しながらお話をしたり、お酒を飲んだりしようというテーマのイベントである。それにしてもすごいタイトルだ(笑)
会場はゆとりちゃん
会場は西天満にあるBarゆとりちゃん。
ゆとりちゃんに行くのは5月以来。あの時も久保さん主催のイベント「軽率に退職をそそのかすナイト」に参加するために来た。これまたタイトルがウケるんですけど(ワラ)ここ、カルチャーくさくて良いBarなんだよなぁ。店主の換気扇さんもすごく楽しくて良い人だし。
会場時間の15:00に間に合うよう、少し余裕を持って家を出発した。会場最寄りの「大阪天満宮駅」までは電車1本で行けるのだが、駅からゆとりちゃんまでは歩いて12〜13分くらいかかる。ここが難所である。
きちんと電車で帰ろうと思うと、それなりにしっかりと強い意志を持って歩かないといけない。そのことを考えながら酒を飲むと、ちょっとだけストッパーが働いてしまうのだ。あと、大阪天満宮駅の雰囲気がお酒を飲む気分を削いでくる。ホームまでが遠いからかな、よく分からない。
いろんな知り合いがいた
ちょうどゆとりちゃんに到着したタイミングで、反対方向からニーマガのゆるふわ無職さんとコソウさんが歩いてきた(さっきから情報量が多くてスンマセン)。難波のホテルに宿泊していたらしい。
この二人を見ると、なぜか安心してしまう。バンドマン時代の友達を思い出すからかもしれない。
ゆるふわさんに関してはマガジンの主催をするほどのやり手だし、ネットや書籍での発言がジャックナイフすぎて当初はビビっていたのだけど、枚方ブックバザールの時にお話させていただて以来、イメージがガラッと変わった。すごく礼儀正しいし、優しいし、メロいし、ノリもいいしよく笑う。妙な説得力と存在感がある。カリスマなの?
コソウさんはずっとニコニコ話してくれる。周囲の空気を丸ごと柔らかくしてしまう、レノアハピネスみたいな人だ。何かと悩んでるように見えるけど、実はけっこうな表現力の持ち主だ。あれだけ出来るのだから、いまのまま続けていればそのうち答えが見つかると思う。むしろ、それまで続けて欲しい。少しだけ人生を長く生きているおっさんとしては、そう思う。
店内に入り、久保さんとご挨拶。今日もTシャツ+短パン姿。この人のどこからそんなにエネルギーが湧いてくるのだろうかと思うくらいユルい。そして、ヘラヘラしている。このなりで家庭も事業もしっかりブン回しているというのだから信じられない。多分、「ビジネスヘラヘラ」だ。どういうブランディングなんだろう。とにかく、すべてにおいてヘラヘラしながら乗り切ってしまうパワーと勢いがある。あと、頭がいいんだよなぁ。こういう人が結局生き残るよね。
すずひらさんは奥で忙しそうに販売の設営をしていた。すずひらさんはいつも真剣に何かやっている、もしくは酒を飲んでいる。あるいは、真剣に酒を飲んでいる。情熱の塊のような人だ。
混沌とする会場
この時点で、どこからどこまでが出店者でお客さんなのかが分からないくらいに混んではいた。カオス。知らない人とコミュニケーションをとるのも楽しそうだなぁと思っていたものの、顔見知りの皆さんとも久しぶりにお会いできたのでそっちに気が向いていた。
一番奥のテーブルに腰掛けて、お酒を飲みながらしばし談笑。どれくらい時間が経ったか忘れたけど、まちぇっとさんもやってきた。めっちゃ久しぶりに会った気がする。直近の発信を見ていると、なんだか大変そうだし元気もなさそうで心配していたのだけど、実際に会うと元気そのものだった。安心した。
まちぇっとさんは「尊活」という活動をされているのだけど、自分の中で一つの結論が出たらしい。文章も上手いし、トークも面白いのでぜひ自分の場を作っていって欲しいなぁと思う。はっちゃけたら凄いことになりそうなポテンシャルを秘めている。
鳥、現る
そのまま雑談に次ぐ雑談を繰り返していると、まちぇっとさんの席の後方から突然ギターの音が鳴り響いた。鳥さんによる弾き語りである。ただでさえ多くの人でごった返し、会話をするのも難しいほどの賑わいの中、楽器演奏が始まってしまった。これは、聴くべきなのか?無視して会話を続けるべきなのか?どうすればいいのだ……?
鳥さんは一人でギターをかき鳴らし、大声で歌っている。テーブルに座っていたメンバーは一旦全員黙ってしまった。状況がカオスすぎたせいか、すずひらさんはニヤニヤしていた。
鳥さんの曲は、めっちゃ良かった。周囲が賑やかすぎて細かい部分は聴き取れなかったけど、個人的にはかなり好きな雰囲気だった。でも、だれも鳥さんと面識がないし、シャイな人ばかりなのでどうコミュニケーションを取れば良いか分からず、とりあず黙っていた(笑)トイレに行きがてら、投げ銭を投げた。
18:00頃にまちぇっとさんが帰っていった。このあと予定が入っているらしかった。すずひらさんが「このすずひらを置いて帰るのか」とパワハラみたいな冗談を言っていて面白かった。まちぇっとさんは笑っていた。この時点で結構な酔いと熱気が会場を包んでいた。このイベント、なんなんだ!!!
弾き語り大会
その後もカオス状態が1時間くらい続いていたように思うが、さすがに鳥さんも疲れてきたようで「はぁ、もう疲れた…」と演奏を中断した。
そのタイミングで「どこのギター使ってるんですか」みたいな感じで話しかけてみた。この流れで鳥さんをテーブルに引き込み、そこからはギター弾き語り大会に突入した。僕は鳥さんと一緒にTHE BLUE HEARTSの『青空』や、フジファブリックの『若者のすべて』を弾き語りした。
コソウさんもギターが弾けるらしく、その場であいみょんの『マリーゴールド』を弾いてくれた。その後、久保さんも合流したので「ギター弾けないんですか?」と聞いてみたら「軽く弾ける」というので半ば強引に弾いてもらったら、めちゃくちゃちゃんと弾けていてびっくりした。
オリジナルでラップ曲も作っている。知らなかった!文章を書いている人だけあって、韻の踏み方や言葉の乗せ方が気持ちいい。
ゆるふわニートさんはベーシストで、ニーマガ界隈にはベーシストが4人いるらしい(久保さんも元々ベースらしい)。アンチワーク界隈の人ってやっぱり表現者が多いのだなぁと思った。みんな楽器ができる。
無職ソニック
後日談。久保さん主催の「無職サミット」の続編として「無職ソニック」という、音楽と文学を融合させたイベントをやったら面白そうだよねという話が上がっていた。
これはぜひ実現させて欲しいなと思った。おわり。
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