アイスコーヒーにするか、ホットコーヒーにするか。季節柄、迷うことが増えてきた。この場合、僕は大抵、アイスコーヒーを選ぶ。僕は寒さ耐性が高い。しかし、暑いのはどうにも我慢できない。
自由への憧憬
そういえば、以前車の断熱について「暑さ対策を優先すべし」という教示を得た。鎌倉時代の随筆集『徒然草』にそのようなことが記載されていたらしく、快適な居室を作りたければ、まず暑さを凌ぐことを考えよとのことだった。
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなるところにも住まる。暑き頃わろき住居は、耐へがたき事なり。
─『徒然草(第55段)』
この情報のソースは数年前に読んだ『くるま暮らし。-社会不適合僧侶の究極ミニマル生活-(静慈彰 著)』という書籍である。
当時(会社員時代)の僕はとにかく自由を渇望していて、旅に出ることにただならぬ憧れを抱いていた。会社を辞めて、日本全国を気ままに旅しながら写真を撮って暮らしたい。そんなことを深夜の酒場で熱量高く語っていた。
投資やアフィリエイトの本を読み漁ったり、会社に依存しない生き方をしている人のサンプルを収集しまくっていた。たびたび登場する作家のすずひらさんの本とはその時期に出会った。
思えばずいぶんと長い間、会社員という生き方に嫌気がさしていた。他人の都合に振り回され、時間も場所も感情さえもコントロールされ続ける暮らしに、心がヘトヘトになっていた。
「疲れた」と言うことすら憚られるような環境の中で、意識を高く持ち、とにかく成長し続けることを強いられた。もちろん、そのおかげで今の僕があるのは間違いない。ただ、それと引き換えにメンタルブレイクを引き起こしてしまうのであれば、何のために生きているのか分からなくなる。
僕にしてみれば、あれは「仕事」などではなく搾取であり、それこそ「労働」だ。仕事するのはすこぶる好きだけど、労働は全然好きになれない。
少し話が逸れたけど、僕には自由への憧憬があり、旅をしていたいと思っている。
今は会社員時代よりいくらかは融通の利く暮らしをしているものの、まだまだ環境的、経済的に解放されていなかったりもする。タスクが多い。ぜんぜん旅できてない。
このあたり、今後生きていく上でのテーマになりそうだなと思う。理想を言えば、資本の束縛から解放されたい。そうすれば時間や体力などのリソースを自由に使える環境になる。僕はまだまだ、お金の心配に気を取られているし、お金を使って憂さを晴らそうとしてしまっている。
移住し、環境を変えることで何かしらの答えが見えてくるはずなので、そのあたりを日々みなさまにもお伝えしていければと考えている今日この頃である。
まちぇっとさんにお誘いいただいたので、個人的にもstand FMでラジオをはじめたいところ。けど、なにを話していいかさっぱり分からず躊躇している。今の僕に話せるテーマといえば、ダウンシフトや移住についてということになるだろうか。きちんと継続できそうな内容を、もう少し考えてみようと思う。
あー、旅するように生きていたいなぁ。
おわり
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