3泊4日で東京へ行った。主な用事は、人に会うためだった。
大阪に帰る新幹線の中でこの文章を書いている。
11/8(土)
朝6時台の電車で新大阪駅へ。そこから新幹線に乗りかえた。
早朝ということもあり、車内はがらんとしていて静かだった。窓から朝陽が差してきてポカポカ、窓の向こうを長閑な田園風景が過ぎていく。こういう穏やかな時間が僕は好きだ。妻が事前に買っておいてくれたコンビニのおにぎりを食べる。海苔がパリッっと小気味いい音を立てた。

結婚式
この日は知人の結婚式があり、赤坂という場所へ行った。人生初赤坂だったかもしれない。道路や建造物のスケールが大きい。駅の前に大きな池だか川だかがあり、そこが釣り堀になっていた。東京は、すこし曇り気味だった。


結婚式は、とても良かった。新郎新婦のおもてなしが隅々まで行き届いていて、多幸感とホスピタリティに溢れた素晴らしい時間だった。
分かってはいたけど、いつも明るくて笑顔で、本当に多くの人から愛されてきた二人なのだと実感した。会場で流れたムービーには、二人が大切に積み重ねてきた愛おしい思い出の写真がたくさん詰め込まれていた。その全てが愛に満ち溢れていて、ただただ美しかった。
本当に実在するんだよな、こういう完璧な人生が。すごく立派で、眩しかった。シアワセというものの正体を垣間見た気がする。僕のように、陰鬱とした人生を送ってきた卑屈な人間には到底真似できない生き方だ。生まれ変わったら、こういう人になりたい。しっかりとお裾分けをいただいて、心が温かくなった。本当におめでとう、本当にありがとう。
友人に会う
結婚式を終え、別の友人夫妻と会うべく府中駅へ向かった。府中に来るのは二度目だ。友人が住んでいるから、わざわざ会いに来る。それだけの街。だけど、なんだか気に入っている。駅ビルにそれなりに大きな商業施設があって、映画やショッピングができるし、街の規模や人の多さ、交通利便性など、すべてがちょうどいい。




宿泊先のホテルでチェックインを済ませ、スーツから着替えた。結婚式で摂取したアルコールを水で薄め、オルニチンを飲んでコンディションを整える。
東京に連泊するにあたり、服装が気がかりだった。気温がよく分からず、出発前の荷造り時にはお天気アプリと睨めっこしながら散々悩んだ。けど、割と上手く気温に馴染むコーディネートができた。
約束の1時間前にホテルを出発し、お店の位置を確認しに行ったのだけど、よく見るとホテルから徒歩2分くらいの場所で拍子抜けした。なんなら、駅からホテルに向かう道中にあったにもかかわらず、気づかずスルーしていただけだった。
あっという間にミッションが完了してしまったので、妻と共に駅前へ向かい商業ビルを散策することにした。規模の大きな紀伊國屋やUNIQLO、GU、インテリア雑貨のKEYUCAやDECO HOMEもある。さらにはスーパーもホームセンターも家電量販店も入っていて、ここに来れば生活のほぼ全てが賄えそうだ。こういう商業施設がある街はいい街だと思う。駅前には新築マンションの建設現場もいくつかあって、今のうちに買っておくと後々値上がりするかもと、ここで暮らす妄想を繰り広げてみたりした。どんだけ暇やねん。
予約時間の10分前にお店に到着。少し早かったけど、入れていただけたので先にビールで乾杯。美味い。迎え酒なので、ペースを調整しながら飲んだ。しばらくすると、友人夫婦も到着し、改めて乾杯した。3ヶ月ぶりくらいに会ったけど、元気そうで良かった。このお店では話に夢中になりすぎて写真を撮るのを忘れていた。
激辛中華
ひとしきり飲み食いを済ませて、店を出る。まだ20時くらいだったので、もう一軒くらい行きたいねということでブラブラ歩く。ふと、魅力的な中華料理の看板が目に飛び込んできた。ビルの古臭さといい、看板のフォントのセンスといい、なんだか旨そう。嗅覚を信じて入ることにした。
結果、これが大正解だった。その店は四川料理や広東料理を楽しめる本格的な中華食堂で、スタッフのみなさんも現地の方だった。



どれもめちゃくちゃ旨い。そして、めちゃくちゃ辛い。しかし、その辛さが食欲を掻き立ててくる。一軒目で散々飲食し、もう食べられないという状況だったものの、あまりのおいしさに4人でぺろっと平らげてしまった。食べ過ぎである。
人と食べる飯は旨いと言うけど、本当にその通りだと思う。こうして一緒にご飯を食べてくれる友人がいることには感謝しなちゃいけないな。さもなくば、ホテルで侘しくカップ焼きそばを啜る羽目になる。会社員時代は、出張で縁もゆかりもない街へ行かねばならないこともあり、そういう思いを何度もした。
今は自由に、好きな場所に宿泊し、会いたい人にあって一緒にご飯を食べることができる。これまたシアワセである。
と、ここまで書いた段階で新大阪に着いてしまったので、続きはまた後日。おわり。



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