東京の街に出て来ました。#2「考働 打ち上げ in 東京」

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東京滞在記、2日目。

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11/9(日)

この日は府中で目を覚ました。築古のマンションを改装したであろう、レンガ造のホテルの一室で。
昨晩食べた激辛中華のおかげで腹の調子が良くない。フグに毒があるのと同じように、旨いモノには副作用があることをすっかり忘れていた。無理やり水を流し込み、解毒を試みる。

新橋駅へ

今日は天気が悪く、少し寒くなるみたい。昨日と同じデニムを履き、ヒートテック、白Tシャツ、その上にセーターを着込んだ。Tシャツはイオンで買ったもので、セーターの裾から程よくはみだすくらいのサイズ感が気に入っている。屋外に出る時は、さらに外套を羽織った。

結局、準備が整ったのはチェックアウトぎりぎりの10:00前。ホテルを後にし、妻と共に新橋駅へ。この日は『労働文集 考働』の執筆メンバーと、昼間から打ち上げと称した飲み会をする予定になっていた。

『労働文集 考働』についてはこちらの記事をご参照ください。

大人2人×3泊4日分の荷物を詰め込んだ大きなスーツケースを引き、約1時間をかけて新橋駅へ到着した。

新橋駅

まずはデカい荷物を預けるべく、宿泊先のホテルへ。チェックインはまだできなかった。集合時間まではまだかなりあったので、近くの喫茶店を探すことに。

雨の日曜日だからか、比較的人も少ない

SLがある駅前広場の通り沿いに「椿屋珈琲」という店を発見したので、ここでしばし時間を潰すことにした。

レトロな内装の店内は雰囲気がよく、ホールスタッフの女性は皆メイド姿と、世界観があって良かった。

窓際の席からは駅前広場を見渡せる
ブレンドコーヒー

考働 打ち上げ

約束の時間が近づいたので、お会計を済まして「考働 打ち上げ」の会場へ向かった。新橋には来たことがあるものの、土地勘は全くなかったのでGoogle Mapを片手に右往左往しながら歩いた。横断歩道の構造が難しく、一つ間違えると行きたい方向に渡れなくなってしまうポイントがあったりして、注意しながら歩いた。まぁ、それでもミスったのだけど。

結局、お店に着いた頃には集合時間を少し過ぎてしまっていた。みなさま、お待たせしてしまいすみませんでした。

中年・クライシス・ショック

『労働文集 考働』を一緒に作ったすずひらさん小林エマさんあまねこさん、そして中年クライシスおじさんさん(以下、中クラちゅうくらさん)、そこに僕と、僕の妻で計6名。これが本日のメンバーだった。

中クラさん以外の3名は9月の文学フリマなどで何度かお会いしたり、考働ラジオの収録もあって顔見知り。中クラさんには、初めてお会いできるということで楽しみにしていた。

合流して早々、すずひらさんから中クラさんをご紹介いただいたのだが、自分の中にあったイメージと全く違う人物がそこにいた。

失礼な話だが、ペンネームから勝手に「人生に疲れた小太りのおじさん」みたいな人物を想像してしまっていた。しかし、実際の中クラさんはめちゃくちゃスマートで若々しく、端正な顔立ちの男前だった。

「中年」や「おじさん」の要素は皆無で、ネーミング的には「クライシス」くらいしか合致するものがない。もはや「青年クライシスお兄さん」である。

この感想はその場にいた全員が抱いていたようで、ペンネームが人に与える印象と、その影響力の大きさを思い知ることになった。

1軒目:俺のやきとり

最初に入ったのは「俺のやきとり」というお店。事前に小林さんが予約を取っておいてくれた。小林さんの友人に「歩く食べログ」の異名を持つほどの食通がおられるようで、その人のおすすめとのことだった。

店内は清潔感のある落ち着いた雰囲気で、お店の方のホスピタリティも非常に良かった。6名ということもあり、やや広めのテーブル席をご用意いただいた。

乾杯っ!

小林さんから「酔っ払う前に…」ということで、手土産のコーヒーとお菓子をいただいた。嬉しい!ありがとうございます。

俺のやきとりは、料理も総じて美味しく非常に満足度が高かった。

お通しの鶏スープ
多分ポテサラ
焼き鳥ももちろん旨い

いつもそうなのだけど、こういう場で話した内容を僕はほとんど覚えていない。1対1の会食などであればまだギリギリ覚えていられるのだけど、大人数の飲み会になると次から次へと話題が遷移していき、僕のメモリ機能が追いつかなくなり、結局全部忘れてしまう。ただただ、楽しかった印象だけが余韻として残っているのである。

少しばかり個人的な話をすると、僕は割と仕事にも支障が出るレベルで記憶力が悪い。そのせいで会社員時代は何かと苦労した。さっき名刺交換したばかりの人の名前を1分後にはもう忘れてしまっていて、会話しながら「あれ、この人の名前なんだっけ?」となる。電話の取次も苦手だった。どこの誰が、誰に何の用事でかけてきたのか、保留ボタンを押した瞬間に全て飛んでしまうなんてこともあった。

記憶力が高い人が心底羨ましい。語呂合わせなどをして記憶するコツを心得ているのだと、書籍で勉強したことがあるけど、実践してもうまくいかなかった。何なら、その書籍のタイトルすら思い出せない。

もう少し記憶能力が高く生まれているか、もう少しイケメンに生まれていれば、きっと違う人生になっていたと思う。イケメンの方は「もう少し」どころではどうにもならないか。

2軒目:新時代

開始から約2時間が経過し、全員がほどよく酒気を帯び始めた頃、2軒目の「新時代」へ向かう時間となった。

新時代は、最近すずひらさん界隈で流行している居酒屋チェーン店で、なにかとその名を耳にする機会が増えてきた。僕はまだ一度も訪れたことがなかったので、この日は念願のデビュー日である。

移動中は、中クラさんと考働の表紙イラストに関しての話をしたりした。「この風景はかつての自分が見ていたものに似ている」というエピソードが印象深かった。中クラさんもまた、労働に踏み躙られた過去があるのだ。

考働の表紙イラスト

すずひらさんのアテンドにより、新時代へ到着。

なんか神々しい

別の用事で東京に来ていたまちぇっとさんもこのタイミングで合流し、いざ戦いの舞台へ。

開始早々、「伝串でんぐし」の36本盛り(通称:新時代ピラミッド)が注文される。伝串とは、独自製法で調理された鶏皮串のことで、余分な脂を落としコラーゲンのみを残すことで独特なパリモチ食感とヘルシーさを両立させた新時代の看板メニュー。1本50円という手頃さも魅力の一つだ。

36本、8段の「新時代ピラミッド」

これが噂の伝串か。すずひらさんが「駄菓子のよう」と言い放ち、まちぇっとさんが「蒲焼さん太郎」と喩えたという(つまり駄菓子やん)。

感想としては、確かに駄菓子感があったのだけど、思っていたよりはちゃんとタレの味が設計されているし、食感も個人的には好みだった。鶏皮とはいえ、お酒のアテとして、飽きずに食べ続けられそうなあっさり感に驚いた。中クラさんが「大豆が〜」などとプロっぽい分析をしていて面白かった。

新時代で飲み倒していると、途中でとうふやさんが合流した。とうふやさんは、まちぇっとさんの友人で、まとも書房の貸し本棚にも出店している方だ。noteにも文章を書いているのだけど、その印象通り朗らかな人柄で安心した。

これで総勢8名、大所帯となった。

新時代にて(ぬるいぬ妻が撮影)

なんだか、まちぇっとさんが元気ないなと思っていたのだけど、どうやらこの日はかなりハードスケジュールだったらしく、こちらのレポートを読んで理解した。

毎週のように夜行バスに乗り大阪〜東京間を往復して様々なイベントや集まりに顔を出している。そりゃ疲れるわ。すごいエネルギーだ。そして体がでかい。自分で自分のことをゴリラ呼ばわりするほどにでかい。エネルギーの塊のようなゴリラ。エネゴリくんである。感服。

3軒目:磯丸水産

新時代を後にした時点で時刻はまだ19時半。昼から飲んでいるだけあって、時間的にはまだまだ飲める、飲めるぞ。というわけで締めくくりに磯丸水産へ。

磯丸水産のお通し

ところで、ここまで数時間に渡り飲酒を繰り返しているが、僕はまだ正気を保っている。すずひらさんも今日は目が据わっていない。これはひとえに、合間で水をちょいちょい挟んでいるおかげだ。

実は、事前にChatGPTチャッピーに「酔わずに飲み続けるコツ」を聞いておいたのだけど、やはり水は大切らしい。水を飲むことで飲酒量を減らし、飲むペースを落とすことができるので酔いにくくなるという仕組みのようだ。いわば酒のダウンシフトである。確かに効果がありそうなので、今後の生活でも活用させてもらうことにする。

磯丸水産では、小林さん、とうふやさん、ぬるいぬ妻による女子会が開催されていたのだけど、そこにあまねこさんも加わって恋愛トークが繰り広げられていたらしい。なんて楽しそうなんだろう。個人的に、あまねこさんの恋愛トークに興味がある。優しくて真面目なあまねこさんがどのような恋をしてきたのか、一度聞いてみたいものである。

そういえば、この日も話題に上ったのだけど、あまねこさんってなぜか誰しもが「自分と似ているな」と感じるような特徴を持ち合わせている。いわば人類のベースとなる思想そのものであり、誰もが心に「小さいあまねこさん」を飼っている。少なくとも、考働メンバーの中では、この見解は一致している。

その特徴の捉え方は人によって異なるような気がするけど、例えば僕の場合『労働文集 考働』の中に書かれていた以下の文章にひどく共感し、自分を重ねてしまった。

惰性で働くのではなく、自分にできることで誰かに喜んでもらい、私と同じような苦しみを抱えている人の心を少しでも和らげたい。(『労働文集 考働』 P91)

前後の文脈は省くが、僕も兼ねてより「自分のような弱者が救われる方法はないのか」と感じていた。それが自分にとっての表現テーマになっていたし、唯一の希望にすらなっていた。

急いで解散

13時に集合し、22時まで飲んだ。計9時間に及ぶ狂宴もついに締めくくりとなった。

小田原へ帰らないといけないすずひらさんは終電が近づいており、最後は全員やや早歩きで駅へと向かった。

最後に駅で記念撮影

考働メンバーとは、本の制作過程で散々やり取りをしたり、その後もラジオで一緒に喋ったりしているものの、やはり会えば話が尽きない。終始盛り上がっていた(話の内容は覚えてないけど)。

また、そういった活動を通じて出会えたまちぇっとさん、とうふやさんとも一緒にいて非常に心地がいい。おそらく感覚的に共感できる部分が多いのだと思う。

そして、僕からすればこういった活動の場そのものを生み出してくれたのはすずひらさんに他ならず、感謝しかない。もともとはただのファンにすぎなかった人間が、こうして活動に参加させていただけていることは本当にありがたいものである。

とにもかくにも大盛況に終わった考働 打ち上げ in 東京。
非常に楽しく、いい思い出になった。ありがとうございました。

おわり

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